年金はあてにできないし、老後が不安でたまらないよ…
老後の不安を取り除くために今できることがあるよ!
何をしたらいいの?
家計を見直したり資産運用を始めたりするのが効果的だよ!
年金受給額が減る可能性があると聞き、老後が不安でたまらない人は多いのではないでしょうか。
厚生労働省の財政検証では、現状に近い経済成長が続くケースでも、現役世代の手取り平均年収に対する年金の給付基準を示す「所得代替率」が2057年度に現在より2割ほど下がると公表しています。つまり、受け取れる年金が相対的に減るということを示唆しています。
老後の不安を少しでも軽くするには、早い段階から対処することが大切です。定年退職後に慌てないためにも、今から準備を進めておきましょう。
- 老後が不安でたまらなくなる理由
- 老後が不安でたまらない人がすべきこと
- 老後に備えた資産形成のポイント
老後が不安でたまらない人は参考にしてみてね!
老後が不安でたまらないのはなぜ?
老後に備えておかなければならないと理解していても、具体的に「どのくらいの資産を準備すればいいのか」「どう行動すればいいのか」がわからず、老後が不安でたまらなくなっている人は多いでしょう。
実際に、時代の流れとともに年金に頼って生活することが難しくなり、資産形成といった対策が必要といわれています。
2019年に金融庁は、男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦の場合、年金収入に頼った生活設計では毎月約5万円の赤字が出るという資料を公表しました。この状況が30年続くと、合計2000万円が不足するとされ、、世間で「老後2000万円問題」として話題になりました。
しかし、老後資産がどのくらい必要なのかは、年齢や性別、家族構成などによって異なります。「あと何年生きるのか」は本人にもわからないので、どれほどの金額を準備すれば安心して生活できるといった正解がありません。
老後の備えといってもどのくらいの資金が必要なのかわからず、行動に移せない状態に陥ると、不安は大きくなる一方といえるでしょう。
老後への不安を軽減するには「自分にはどのくらいの老後資金が必要なのか」「老後資金を貯めるにはどうすべきなのか」を考えていくことが大切です。
老後が不安でたまらない人がすべきこと8選
老後が不安でたまらない人は、以下のことを取り入れましょう。
- 将来もらえる年金額を知る
- 家計簿をつける
- 無駄な支出をカットする
- 住宅ローンを見直す
- 資産運用を始める
- 稼ぐスキルを身に付ける
- 老後の困ったときに利用できる制度を知る
- 今後のライフプランを考える
将来もらえる年金額を知る
老後が不安になる理由には、実際にどのくらいの年金が受け取れるのかがわかっていないことが挙げられます。
年金には「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があります。
老齢基礎年金は国民年金や厚生年金の加入者が受けられるもので、支給金額は加入期間によって決定されます。
老齢厚生年金は、厚生年金から支給されるものです。そのため、自営業の方や専業主婦(主夫)といった厚生年金の未加入者は受け取れず、年金受給額が少なくなってしまいます。
なお、将来もらえる年金額は、誕生月に日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」で確認できます。
50歳未満の方は「ねんきん定期便」では将来もらえる年金額が把握できないので、自身で計算する必要があります。
厚生労働省の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和4年度の老齢厚生年金+老齢基礎年金の平均月額は「144,982円」、老齢基礎年金のみは「56,428円」とされています。
老齢年金の手取りの求め方を知りたい人は、この記事を参考にしてね!
家計簿をつける
どのくらいの老後資金を準備すればいいのか考える際は、現在の生活費を参考にするのがおすすめです。
そのためには、家計簿をつけて支出を以下の固定費・変動費・特別費にわけて把握しましょう。
固定費・変動費・特別費を把握できたら、以下の計算式から1年間のおおよその生活費を求めます。
固定費×12+変動費×12+特別費=1年間の生活費
物価の上昇によって変化する可能性はありますが、おおよその年間の生活費を把握しておけば、どのくらいの老後資金を用意しておけばいいのかが考えやすくなるでしょう。
家計管理を簡単にする方法は、以下の記事で詳しく紹介しているよ!
無駄な支出をカットする
手元に残るお金が少なくて、老後資金を貯める余裕がないケースもあります。そのような状況を改善するには、無駄な支出をカットするのが効果的です。
まずは、家計簿を通して何にどのくらいのお金を使っているのかを把握します。次に、カットできるものはないか、安いものに見直せるものはないかをチェックします。
なかでも、固定費は毎月かかるものなので、以下のように見直してみましょう。
- 電気の契約プラン・会社を見直す
- 格安スマホやプランに乗り換える
- 生命保険などの保障内容を見直す
- カーリースやカーシェアリングへの切り替えを検討する など
家計管理を簡単にする方法は、以下の記事で詳しく紹介しているよ!
住宅ローンを見直す
住宅ローンは、固定費のなかでも大きな割合を占める支出です。今より金利の低い住宅ローンに借り換えて、毎月の返済額を減らすことができれば、大きな節約効果が期待できるでしょう。
例えば、借入総額が2,500万円の住宅ローンの場合、適用金利が1.5%から0.8%に下がると、総返済額が約200万円も少なくなります。
住宅ローンの借り換えをする際は、事務手数料や保証料といった費用が発生します。なかには、適用金利が下がっても総返済額が多くなってしまうケースがあるので注意が必要です。借換時は金利だけでなく、諸費用もあわせて確認するようにしましょう。
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資産運用を始める
老後に備えてなんとなく貯金をしている人も多いかもしれません。しかし、貯金だけではインフレが起きたときにお金の価値が下がってしまう可能性があります。
インフレリスクに備えながら老後資金を準備するには、資産運用を始めるのがおすすめです。
下図は、貯金と投資のそれぞれの20年後における資産を比較したものです。
毎月3万円を貯金するケースと、年4%で運用したケースでは、20年後の資産に380万円の差が生じます。貯蓄だけでなく、投資も取り入れることで老後資金を効率的に増やせるでしょう。
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稼ぐスキルを身に付ける
給料が少なく、老後資金に回せるお金がないことに不安を感じている人は、収入を増やすことをことを意識しましょう。
収入を増やすには、稼ぐスキルを身に付けて給料以外の収入源をつくることが大切です。例えば、Webライティングやプログラミング、動画編集などの副業を始めてみるのがおすすめです。
自分で稼げるスキルが身に付けば、万が一会社に何かがあっても収入がなくなる心配がありません。
おすすめの副業と注意点は、以下の記事で詳しく紹介しているよ!
老後の困ったときに利用できる制度を知る
日本には老後の困ったときに利用できる福祉制度があります。どのような福祉制度があるのか知っておくだけでも、漠然とした老後の不安を軽減しやすくなるでしょう。
介護や支援が必要な方(要介護者・要支援者)を対象としている介護保険を活用すれば、介護サービスを受けたときの費用を軽減できます。
介護保険によってすべての介護費用がまかなえるわけではありませんが、介護費を軽減できることを知っていれば必要以上の不安を抱えずに済むでしょう。
また、介護保険や健康保険といった公的保険のサポート内容を知ることは、不要な保険料を払わないことにもつながります。毎月の保険料を抑えられれば、老後資金も貯めやすくなるでしょう。
また、生計維持が困難になったときは「生活福祉資金貸付制度」を利用できる場合があります。生活福祉資金貸付制度とは、無利子もしくは低利子でお金を借りられる公的制度です。
収支を見直したり、資産運用を始めたりして老後資産を確保することも大切ですが、万が一のときは公的制度を活用できることを覚えておきましょう。
今後のライフプランを考える
必要な老後資金は、今後どのようなライフプランを送るのかによって異なります。「何歳まで働くのか」「老後はどのような生活をしたいのか」によっては、備えるべき老後資金の金額が変わります。
ライフプランを考えたあとは、キャッシュフロー表を作成するのがおすすめです。キャッシュフロー表には、現在から将来に向けての毎年の世帯収入と支出、今後のライフイベント、それにかかる費用を記入します。
今後の家計状態を把握できれば、漠然とした老後不安が和らぐでしょう。
老後の不安を気にしすぎず今を楽しむことも大切
老後資金を十分に準備できたとしても、老後の不安が完全になくなることはないでしょう。老後のことばかりを考えて、無理な節約をし、今やりたいことを我慢するのはおすすめできません。
自分のできる範囲で老後に備えられているのであれば、趣味や交流などに時間を使って、今を楽しみましょう。
まとめ:老後が不安でたまらないなら今からできることをしよう
老後が不安でたまらない理由には、老後資金を準備したくても、どのくらいの資金が必要なのか、どのような方法で準備すればいいのかがわかっていないことが挙げられます。
どのくらいの老後資金が必要なのかは、もらえる年金額を知ったり、今後のライフプランを明確にしたりすることで考えやすくなります。必要な老後資金を概算できたら、資産運用や副業を始めるなどの行動に移すことが大切です。
- もらえる年金額や今後のライフプランから必要な老後資金を考える
- 老後資産を効率的に増やすには資産運用がおすすめ
- 副業を始めて稼ぐスキルを身に付けることも大切
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
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