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正社員と非正規社員の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説

正社員と非正規社員の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説
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5円くん

昔は正社員に憧れてたけど、今は非正規社員でもいいかなって思ってるんだよね。

社労士 きた

なんでそう思ったの?

5円くん

だって正社員って残業多いし、転勤あるし、ボクにはキツい気がする…

社労士 きた

非正規社員もデメリットがあるからよく考えたほうがいいよ。詳しく解説するね!

会社員の雇用形態は、大きく「正社員」と「非正規社員」に分けられます。

以前は「正社員は勝ち組、非正規社員は負け組」と言われることもありましたが、現在はあえて非正規社員で働きながら自分の時間を大切にする人も増えています。 

そこで今回は、正社員と非正規社員の待遇を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

今後の働き方に悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

この記事でわかること
  • 正社員と非正規社員の違い
  • 正社員と非正規社員のメリット・デメリット
  • 非正規社員の割合と動向
大河内さん

正社員だから安定という考えはもう古いかもしれないよ。いろんな選択肢を知って将来を考えよう!

正社員と非正規社員の違い

正社員とは、雇用期間が決まっておらず、定年まで働く前提で雇用される会社員です。

一方、非正規社員はパートやアルバイト、派遣社員といった雇用期間が決まっている雇用形態のことをいいます。

それぞれの待遇を比較すると以下の違いがあります。

正社員 非正規社員 違い
社労士 きた

それぞれの違いを詳しく解説するね!

雇用期間

正社員と非正規社員の大きな違いは、雇用期間にあります。

正社員は終身雇用が前提とされており、自ら退職したり業績悪化で会社が倒産しない限り、継続して働くことができます。

一方、非正規社員は採用時に雇用期間が設定されており、「1年」や「3ヶ月」などのあらかじめ期間を定めて働きます。

雇用期間は更新されることが多いですが、会社の事情によって更新されずに解雇されることもあるため、雇用が不安定です。

また派遣社員は、法律で同じ部署で働ける期間が3年までと決まっており、直接雇用されない限り別の会社や部署に派遣されることになります。 

給与水準

一般的に、正社員の給与水準は非正規社員よりも高く設定されています。

その理由は、正社員の方が仕事に対する責任が大きくなるためです。

また、正社員は転勤や異動の可能性があるため、自身の希望する地域で働けるとは限らないことも給与水準が高くなる要因とされています。

一方、非正規社員は、正社員に比べて責任の度合いが低いため、正社員と同じ仕事をしていても給与が低い傾向にあります。

参考:厚生労働省「正規雇用労働者・非正規雇用労働者の賃金の推移

賞与(ボーナス)

2020年に同一労働同一賃金の法律が施行され、非正規社員にボーナスを支払われる会社が増加している一方、支払わない会社もまだ存在します。

また、非正規社員に支給されるボーナスは正社員よりも大幅に低く、1ヶ月分の給与額に満たない場合もあります。

そのため、正社員と非正規社員の給与水準に大きな差が生まれているのです。

社労士 きた

同一労働同一賃金については、こちらの記事で詳しく解説してるよ!

退職金

退職金は、社員の退職を抑制する目的で設けられた歴史があります。

そのため、現在でも正社員に支給し、非正規社員には支給していない会社が多いのが現状です。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査では、非正規社員の退職金支給率は、約10%という結果が出ています。

社労士 きた

ただ判例では、非正規社員でも10年間勤務した人に全く退職金の支給がないのは同一労働同一賃金の観点から違法としています。

5円くん

正社員が3年働いて退職金もらえるのに、非正規社員が10年働いてもらえないのはおかしいもんね。

昇進の機会

正社員には課長や部長など昇進の機会がありますが、非正規社員にはほとんどありません。

なぜなら、非正規社員は雇用期間が定められているため、大きな責任を担うポジションへの任命が難しいからです。

そのため、管理職などのポジションになりたい方は、まず正社員になることを目指しましょう。

労働時間

正社員は非正規社員に比べて責任や業務範囲が広いため、業務量や会議時間などが多く、労働時間が長くなる傾向にあります。

また、基本的に正社員はフルタイムで働くため、拘束時間が長いのも特徴です。

一方、非正規社員は特定の業務を限定して行うことが多く、業務量も正社員に比べて少ないため労働時間が短い傾向があります。

加えて、週3日勤務や1日6時間勤務など労働時間が少ない仕事もあるため、自分の時間が確保しやすいのも特徴です。

異動・転勤

正社員は、各部署や支店に異動・転勤して、経験を積みながら会社で育成されるのが一般的です。

基本的に、地域限定社員などを除いて異動や転勤があり、原則拒否することはできません。

一方、非正規社員の多くは異動や転勤がなく、特定の部署で勤務するのが一般的です。

社労士 きた

正社員が転勤が拒否できる条件は、こちらの記事で詳しく解説してるよ!

正社員と非正規社員のメリット・デメリット

一般的に正社員の方がメリットが多い印象ですが、そうとも言い切れません。

ここからは、正社員と非正規社員それぞれのメリット・デメリットを解説します。

正社員のメリット・デメリット

正社員で働く最大のメリットは、経済的な安定です。

賞与や退職金の支給、昇進の機会など、安定と成長が期待できます。

一方、正社員のデメリットは、責任とストレスが伴うことです。

出世競争や勤務時間の制約、異動・転勤など、キャリアアップを目指すためには受け入れなければならないことも多いでしょう。

また、非正規社員に比べて労働時間が多い傾向にあるため、プライベートの時間が取りにくいのもデメリットの一つです。

5円くん

安定した生活を送りたい人は正社員がいいね!

大河内さん

今の時代は正社員もスキルアップしないと淘汰されるから、安心しちゃダメだよ!

非正規社員のメリット・デメリット

非正規社員は正社員に比べて残業時間が少なく、異動・転勤がないため、自由に使える時間が確保しやすくなります。

また、責任の度合いが低く、ストレスがかかりにくいのもメリットの一つです。

一方で、正社員と同じ仕事をしていても、責任の違いや異動・転勤の有無などにより、給与水準が低い傾向にあります。

また、雇用期間が更新されない可能性もあるため、常に次の就職先を考える必要があるというデメリットもあります。

なお、「正社員だから良い、非正規社員だから悪い」というわけではありません。

自身のライフスタイルに合わせて、今後のキャリアを選択していきましょう。

社労士 きた

転職を考えている方は、こちらの記事を確認してね!おすすめの転職サイトを比較してるよ!

正社員と非正規社員の割合と動向

非正規社員が増えていることは知っていても、「なぜ増えているのか」を知らない人は多いのではないでしょうか。

ここからは、正社員と非正規社員の割合と動向を紹介します。

正社員と非正規社員の割合の推移

厚生労働省の資料によると、非正規社員の割合は2020年・2021年で新型コロナウイルス蔓延により減少したものの、依然として上昇傾向にあります。

一方、正社員の割合は、あまり伸びていません。

加えて、「正社員になれずに仕方なく非正規雇用で働いている人」の割合が減少している一方で、「あえて非正規社員を選んでいる人」が増加している傾向もあります。

参考:厚生労働省「「非正規雇用」の現状と課題

社労士 きた

あえて非正規社員のまま働き続けている人がいる理由を詳しく解説するね!

非正規社員のまま働く理由

2022年の労働力調査によると、非正規社員で働く理由の1位は「自分の都合のよい時間に働きたいから」であり、前年に比べて22万人の増加が見られました。

自分の時間を確保して、自分のやりたいことを追求する人が増えたため、正社員で働くよりも非正規社員として働く人が増えていると考えられます。

また資格取得を目指して、あえて非正規社員を選択している人もいるでしょう。

その理由の一つとして、「教育訓練給付金」が挙げられます。教育訓練給付金とは、厚生労働省が指定した資格講座を受講した場合に、一部費用を国が補填してくれる制度です。

非正規社員は雇用保険に加入しているため、資格講座を受講しながら教育訓練給付金が受給できます。

働きながら自分の時間を確保し、国から給付金をもらいながら資格取得に向けて勉強しているということです。

社労士 きた

教育訓練給付金については、こちらの記事で詳しく解説してるよ!

まとめ:正社員は収入、非正規社員は時間

正社員と非正規社員を比較すると、正社員は「収入」、非正規社員は「時間」を優先する人が選択する傾向にあると考えられます。

「正社員だから良い」「非正規社員だから悪い」という思考ではなく、自身の状況や将来のキャリアなどを考えながら選択しましょう。

  • 正社員は経済的に安定するが、責任が重く異動・転勤もある
  • 非正規社員は自由な時間が確保できるが、雇用が不安定で低賃金
  • あえて非正規社員で働く人が増えている

▶︎おすすめの転職サイトはこちら

これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。

それでは今日も素敵な一日を。

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