証券口座って複数開設した方がいいの?
基本的には1つもっていればいいけど、複数の口座があれば投資の選択肢が広がったり手数料を比較できたりするよ!
そんなメリットがあるんだね!せっかくだから2つ目の証券口座も開設してみるね!
複数の証券口座をもつデメリットも知ったうえで検討してみてね!
証券口座を複数もつべきなのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
証券口座を複数もつことにはメリットだけでなくデメリットもあるため、どちらも押さえたうえで2つ目の口座を開設すべきか検討することが大切です。
- 証券口座を複数もつメリット
- 証券口座を複数もつデメリット
- 複数の証券口座を使い分けるポイント
複数の証券口座をもつべきなのか悩んでいる人は参考にしてみてね!
証券口座は複数もてるの?
1つの証券会社で複数の証券口座を開設することは基本的にできませんが、証券会社を変えることで複数の証券口座をもてます。ただし、NISAやiDeCoの口座は1人につき1口座しか開設できないので、証券会社を変えて複数もつことができません。
証券口座を複数もつメリット
証券口座を複数もつメリットは、以下の通りです。
- サービス内容や手数料を比較できる
- 投資の選択肢が広がる
- IPOの抽選に参加できる機会が増える
- システム障害や倒産へのリスク分散ができる
それぞれ詳しく解説するね!
サービス内容や手数料を比較できる
提供しているトレードツールや投資情報、手数料は証券会社によって異なります。複数の証券口座をもっておけば、サービス内容や手数料を比較して、自分に合った証券会社がどこなのか判断しやすくなります。
また、各社の強みを活かしながら使い分けるのもおすすめです。例えば、手数料の安いA社の口座をメインに運用し、投資情報が豊富なB社はサブ口座として活用するといった方法があります。
投資の選択肢が広がる
取り扱っている金融商品は、証券会社によって異なるので、複数の証券口座を開設することで投資の選択肢が広がります。
金融商品には日本株式や外国株式、投資信託、債券といったさまざまな種類があり、A社で取り扱っていない金融商品をB社で投資することも可能です。
複数銘柄に分散投資したい人は、複数の証券口座をもつことも視野に入れてみましょう。
IPOの抽選に参加できる機会が増える
IPOとは、今まで一部の投資家だけが株式を所有していたところ、一般の投資家に売り出すために株式市場に公開する株式のことをいいます。「新規公開株式」や「新規公開株」「新規上場株式」とも呼ばれます。
IPOでは、証券会社ごとに売り出す株数が割り振られ、抽選によって購入者が決まるのが一般的です。したがって、複数の証券口座を開設すれば、抽選に参加できる機会を増やせます。
ただし、IPO抽選に前受金と呼ばれる資金が必要となるケースがあるため、複数口座で抽選に申し込むことで、より多くの資金が必要となる場合があるので注意しましょう。
システム障害や倒産へのリスク分散ができる
証券会社のシステム障害によって取引ができなくなるケースがあります。そのようなときに複数の証券口座をもっていれば、システム障害を起こしていない口座を利用することで機会損失を避けやすくなるでしょう。
また、証券口座を複数もつことは、証券会社の倒産に備えることにもつながります。
証券会社が倒産しても、分別管理がされていれば、資産が失われることは基本的にありません。一方、分別管理されていない証券会社だった場合は、1,000万円を超える資産は返ってこないので注意しましょう。
証券会社が倒産したときはどうなるのか詳しく知りたい人はこの記事を読んでね!
証券口座を複数もつデメリット
証券口座を複数もつことには、以下のようなデメリットもあります。
- 証券口座の管理が複雑になる
- ポイントを貯めにくい
- 損益通算するときに手間がかかる
証券口座の管理が複雑になる
証券口座が多くなるほど口座管理が複雑になるため、手間に感じてしまう可能性があります。
証券口座が複数あると、資産運用の状況を確認したいときに、それぞれの証券会社のマイページにログインして資産額を一つずつ確認していく必要があります。
加えて、それぞれのログインIDやパスワードを管理しなければならず、忘れてしまうと取引ができなくなってしまうので注意が必要です。口座管理の手間を増やさずにリスクコントロールをしたい場合は、同じ証券口座で複数の金融商品に分散投資するのがおすすめです。
ポイントを貯めにくい
証券会社のなかには、取引することでポイントを獲得できるところがあります。
取引額に応じてポイントを付与する証券会社が多いので、複数の証券会社を利用することで獲得ポイントが分散してしまいます。
一方、証券口座を1つに絞ると効率的にポイントを貯めやすくなるでしょう。
損益通算するときに手間がかかる
複数の証券口座で損益通算をしたいときは、それぞれの証券会社から発行される特定口座年間取引報告書を使って確定申告をする必要があります。損益通算とは、同一年分の利益と損失を相殺することで納税額を抑えられる制度をいいます。
一方、同一口座内で損益が発生したときは、自動的に損益通算されます。確定申告の手間を抑えたい方は、1つの証券口座に絞った方がいいでしょう。
複数の証券口座を使い分けるポイント
メイン口座とサブ口座に分けて使い分けるのがおすすめです。
複数の証券口座を使い分けるポイントを見ていこう!
メイン口座
メイン口座は、頻繁に取引することを考慮して、以下のような口座を選ぶのがおすすめです。
- 手数料が安い
- 取引ツールが使いやすい・見やすい
- 金融商品が多い
- ポイントの付与率が高い
どの証券会社をメインにするか悩んだときは、バランスのとれた証券口座をメイン口座に選ぶと後悔しにくいでしょう。
サブ口座
サブ口座は、メイン口座では物足りない部分を補える口座を選ぶのがおすすめです。
メイン口座で資産運用の経験を積んでいると、さまざまな要望が出てくるかもしれません。
例えば「もっと外国株式に投資したい」「IPOの抽選に申し込みたい」といった要望が出てきたときは、外国株式やIPOの取扱数が多い証券口座をサブ口座にするといいでしょう。
なお、証券口座を開設するなら、銀行より手数料が安く、取扱ファンド数が多いネット証券がおすすめです。ネット証券のなかでも、楽天証券とSBI証券は人気の証券会社です。
楽天証券とSBI証券で迷っている人はこの記事を読んでね!
証券口座を複数もつ場合のよくある質問
最後に証券口座を複数もつ場合のよくある質問に回答していきます。
Q:同じ証券会社で複数の口座をもてる?
1つの証券会社で開設できる証券口座は基本的に1つまでです。複数の証券口座をもちたいときは、別の証券会社で開設しましょう。
Q:複数の証券口座で同じ銘柄を保有しているときの株主優待はどうなるの?
同じ銘柄を複数の証券会社でもっている場合は、合算された保有株式数に応じた株主優待を受け取ることとなり、複数もらうことはできません。
例えば、500株以上保有することで5,000円の商品券がもらえる株主優待の場合、A社とB社でそれぞれ500株以上保有していたとしても受け取れる商品券は1枚だけです。
株主優待の権利は、証券会社ごとではなく、株主名簿によって一括管理されていると覚えておきましょう。
Q:NISAやiDeCoの口座は複数もてる?
NISAやiDeCoの口座は1人につき1口座までです。証券会社を変えて複数もつことができないので注意しましょう。
なお、すでに開設しているNISAやiDeCoの口座を別の金融機関や証券会社に乗り換えることは可能です。
NISA口座の金融機関を乗り換えるときの基本的な手順は、以下の通りです。
- 変更前の金融機関で「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取り寄せる
- 新しい金融機関へ申込書類を請求する
- 1と2で取り寄せた書類を新しい金融機関に提出する
iDeCo口座を乗り換える際は、新しい金融機関に「加入者等運営管理機関変更届」を提出する必要があります。加入者等運営管理機関変更届は、乗り換え先のホームページなどで請求することで受け取れます。
金融機関の変更手続きには1~3ヶ月程度かかり、その間は取引ができなくなるので注意しましょう。
なお、NISA口座では当年分の非課税枠で取引した場合、新しい証券会社でNISA口座を開設できるのが最短で翌年以降になってしまいます。例えば、2024年の1月に変更前のNISA口座で商品を買い付けた場合、新しいNISA口座を利用できるのは最短でも2025年になります。
NISA口座の乗り換えを検討している人は、積立設定や再投資設定の解除を検討しておきましょう。
Q:証券口座が複数あるときの確定申告はどうなる?
源泉徴収ありの口座であれば、複数の金融機関で口座をもっていても確定申告の義務が発生しません。しかし、複数の証券口座での損益通算は自動的にされないので、いずれかの証券口座で損失が出て損益通算したいときは確定申告が必要となります。
まとめ:複数の証券口座をもつメリット・デメリットを知ったうえで開設しよう
複数の証券口座をもつと、各証券会社のサービス内容や手数料を比較できたり、投資の選択肢が広がったりします。一方で、口座管理や損益通算の手間がかかりやすくなるため、デメリットも把握したうえで2つ目の証券口座を開設しましょう。
- 複数の証券口座をもつと投資の選択肢が広がる
- 複数の証券口座を開設する際は、口座管理が複雑になる
- サブ口座とメイン口座を使い分けるのがおすすめ
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
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