子どもを保育園に預けてると毎日遅刻しそうなんだよね。どうにかならないかな…
フレックスの会社だと子どもの送迎がしやすくなるよ!
フレックスってなに?どんな会社だったら使えるの?
導入されている会社には特徴があるんだよ。詳しく解説するね!
フレックスタイム制(フレックス)とは、出退勤時間を労働者が自由に決められる制度です。
仕事と育児が両立しやすい制度として、政府も推奨しています。
今回は、子育て世代がフレックスタイム制を導入している職場で働くメリット・デメリットを詳しく解説します。
- フレックスのメリット・デメリット
- 子育て世代のフレックス活用方法
- フレックスで働ける企業と職種
フレックスにはたくさんメリットがあるよ!今の働き方に悩んでいる人は、しっかり学んでおこう!
フレックスタイム制とは
フレックスタイム制は、出退勤を自由にできる制度として多くの会社で導入されています。
基本的に以下の2つの時間帯が設定されています。
なお、フレキシブルタイムとコアタイムは必ず設けられているわけではなく、毎日の勤務時間を自由としている会社もあります。
残業代を1日単位ではなく、清算期間(1〜3ヶ月)の総労働時間を超えた時間で計算するのもフレックスタイム制の特徴です。
フレキシブルタイムとコアタイム、清算期間について詳しく解説するね!
フレキシブルタイム
フレキシブルタイムとは、会社が「自由に出退勤してよい」として設定した時間帯です。
たとえば、6〜10時と15〜19時がフレキシブルタイムであれば、この時間帯にいつでも出退勤が可能ということです。
なお、フレキシブルタイム外に出退勤してはいけないということではありません。
あくまでも目安として設けられているので、業務の都合上でフレキシブルタイム外に出退勤することが認められています。
会社によっては、フレキシブルタイム外に働く際は申請が必要な会社もあるので、特別な理由がない限りはフレキシブルタイム内で勤務するようにしましょう。
コアタイム
コアタイムとは、必ず勤務しなければいけない時間帯のことです。
たとえば、10〜15時がコアタイムの会社は、最低でも10時に出勤して15時まで働かなければいけません。
会社がコアタイムを設定する理由には、会議時間や顧客対応などをスムーズに進める目的があります。
なお、コアタイムの有無は会社の判断となるため、コアタイムがないフレックスを導入している会社もあります。
清算期間
フレックスタイム制は、1日の勤務時間に制限がないため、決められた総労働時間を超えた時間が残業時間となります。
基準となる総労働時間は、会社が1〜3ヶ月の間で設定しており、この期間を清算期間といいます。
たとえば、清算期間が1ヶ月の場合は、総労働時間は以下のようになります。
なお、実労働時間が基準となる総労働時間より少ない場合は、給与から引かれてしまうので注意しましょう。(清算期間が2ヶ月以上の場合は次月に繰り越し)
図に表すと以下のとおりです。
足りない労働時間や、給与から引かれる金額はどこを見ればわかるの?
労働時間は大抵の場合、勤怠システムを見ればわかるよ。給与から引かれている金額は給与明細書を見て確認しよう!
子育て世代がフレックスタイム制を活用するメリット
子育て世代がフレックスタイム制を活用するメリットは以下の3つです。
- 子どもの送迎時間を確保しやすい
- 急な発熱にも対応できる
- 仕事とプライベートの両立がしやすい
それぞれを詳しく解説します。
子どもの送迎時間を確保しやすい
出勤時間が自由に決められるフレックスは、子どもを保育園や幼稚園に預ける時間が確保できます。
たとえば、7時から会社に出勤し、16時で退勤して保育園に向かうことができるため、「朝は妻、夜は夫」といった形で分担することも可能です。
出勤時間が決まってないから、子どもがぐずってなかなか家を出れない時も慌てなくて済みそうだね!
急な発熱にも対応できる
子どもが急な発熱で病院に連れて行かなければならない時は、早めに仕事を切り上げることもできます。
そのため、通常勤務では診療時間に間に合わない病院の診察も受けられます。
風邪を引いて熱がない時に、朝から病院に連れて行けるのも嬉しいポイントだね!
仕事とプライベートの両立がしやすい
その日の予定に合わせて勤務時間を決められるため、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。
たとえば、早く仕事を切り上げて平日に子どもと遊ぶ時間を確保したり、有休を使わずに子どもの行事に参加することも可能です。
また、パートナーや親に子どもを任せられる日に仕事をするなど、自分でメリハリを付けられるのもメリットといえるでしょう。
子育て世代がフレックスタイム制を活用するデメリット
フレックスタイム制にはメリットがある一方で、以下2つのデメリットもあります。
- 労働時間が足りなくなる場合がある
- 業務調整が必要になる
それぞれを詳しく解説します。
労働時間が足りなくなる場合がある
フレックスは1日の労働時間が決まっていないため、働いた時間を自分で管理しなければいけません。
そのため、労働時間が不足して給与が減っても自己責任となってしまいます。
子どもの発熱などで早く仕事を切り上げることが多い子育て世代にとっては、基準の総労働時間に満たない月もあるでしょう。
労働時間が不足しないように管理するのは大変だね…
業務調整が必要になる
フレックスを利用すると出勤時間がバラバラになるので、会議や人手が必要な業務の調整をしなければいけません。
とくに子育て世代は、子どもの送迎時間なども考慮すると業務に充てられる時間が限られます。
そのため、フレックスでは日々の業務調整が不可欠となります。
フレックスタイム制でよくある質問
フレックスだと自由に勤務できる分、「仕事をサボったり、コアタイムだけ働く勤務もできるのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ここからは、そうしたフレックスに関するよくある質問にお答えします。
フレックスだと仕事をサボれる?
業務の進捗状況やレスポンスを見ればサボっているかわかるので、評価に影響したり懲戒処分になったりする場合があります。
出退勤時間を制限されていなくても、仕事をしないのは悪質な行為となるので、絶対にやめましょう。
私がいた会社では、朝までお酒を飲んで打刻だけして仕事中に寝ていた人がいました。その人は厳重注意されて評価が大幅に下がりましたよ。
仕事がなければコアタイムだけ働いてもいいの?
法律的には違法ではありませんが、給与と評価が下がるだけでなく、会社からの信用を失うため今後のキャリアにも影響する可能性があります。
コアタイムは勤務しなければいけない時間ですが、コアタイム以外は仕事をしなくていいという意味ではありません。
最悪の場合、懲戒処分になるため、特別な理由がない限り最低でも基準となる総労働時間分は働くようにしましょう。
フレックスなのに毎日9時出勤の命令がされたけど違法?
フレックスタイム制は、コアタイム以外で毎日の出勤時間を強要することは認められません。
ただし、業務上の都合で1日だけコアタイム以外に出勤させるなどは許容範囲とされています。
「毎日9時に出勤しろ!」といった形で上司から強要されたら、人事部などの労務管理を行なっている部署に相談しましょう。
フレックスタイム制で働ける企業と職種
フレックスを導入している企業や適用される職種には特徴があります。
「フレックスで働きたい」と思っている方は、これから紹介する3つの特徴を参考にしましょう。
従業員が1,000人以上の企業
大企業は従業員数が多い分、業務を分担してお互いカバーができることからフレックスタイム制の導入率が高い傾向にあります。
実際に令和4年の厚生労働省の調査によると、従業員1,000人以上のフレックス導入率は31.2%であるのに対し、100~299人では8.4%と大きな差が出ています。
そのため、フレックスの職場で働くには、従業員が1,000人以上の大企業であることが大きなポイントです。
大企業の求人はリクナビNEXTやマイナビエージェントなど、大手転職サイトで多く掲載されています。
フレックスの職場で働きたい方は、大手転職サイトでフレックスを導入している会社を探すことから始めようね!
IT職
IT職はフレックスが適用されやすい職種の代表です。
パソコンがあればいつでも仕事ができるため、在宅フレックスが導入しやすいことが要因に挙げられます。
もしIT業界に転職したい場合は、マイナビITエージェントなど、ITに特化した転職サイトの利用がおすすめです。
IT業界は成長産業で人材不足の企業が多いから、求人が多く掲載されているよ!
クリエイティブ職
デザイナーやライター、プロデューサーなどのクリエイター職は、時間に縛られない働き方が適しているため、フレックスが導入されやすい傾向にあります。
クリエイティブなことに興味がある方は、スキルを磨いて時間を自由にコントロールできる環境を手に入れましょう。
転職を考えている方は、クリエイティブ職に精通したキャリアアドバイザーが在籍するマイナビITエージェントの利用がおすすめです。
まとめ:子育て世代はフレックスタイム制を活用しよう
フレックスタイム制は出退勤が自由にできるため、子どもの送迎や世話をする時間が確保しやすく、子育て世代にとって有効に活用できる制度です。
フレックスを導入している職場で働きたい場合は、転職するのも一つの手段といえます。
家庭の環境に合わせて、仕事の環境も変えていきましょう。
- フレックスは子育て世代におすすめ
- 自由に出退勤できるがサボってはダメ
- 大企業やIT・クリエイティブ職はフレックス導入率が高い
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
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