5円くんはいつもどこで仕事しているの?
だいたい自宅かなぁ
そうしたら家賃とか光熱費の一部を経費にできるね!
え、そうなの!詳しく教えて!
個人事業主やフリーランスの方は、仕事を自宅で行うことが多いのではないでしょうか。
実は仕事に関係する生活費の一部を経費として計上できる制度があります。この制度を家事按分といい、日常生活費で節税できるおトクな制度です。
家事按分への理解を深めて、しっかり節税していきましょう!
- 節税効果がある家事按分
- 家事按分の具体的な計算方法
- 家事按分の注意点
経費を増やしたら、手元のお金が増えるよ!しっかり活用しようね!
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家事按分とは?
家事按分とは、家賃や光熱費など生活費のうち、仕事で利用した分を経費にすることです。
下図のように所得税や住民税を計算する際に所得から経費を差し引けるので、経費が増えるほど納税額を減らせます。
節税については、この記事で詳しく解説しているよ!
経費・家事費・家事関連費3つの違い
個人事業主やフリーランスには、仕事で使う経費とプライベートで使う生活費があります。仕事によってはプライベートの経費と混ざってしまう可能性があるので、以下のように用途ごとで分類されます。
経費として認められるポイント
家事関連費の一部が経費として認められるポイントは以下3つです。
- 仕事に直接関連するものであること
- 仕事をするうえで必要性があること
- 仕事で利用している金額を明確に区別できること
自宅で仕事をしている場合は、家賃の一部を経費にできますが、事務所を借りていると家賃は経費になりません。
家事按分は家賃だけではなく、プライベートと仕事にまたがる費用であれば按分できます。たとえば、仕事とプリベートで使っているインターネット代やガゾリン代などが挙げられます。
ルール上は「仕事での使用割合が50%以上」または「50%以下でも仕事に必要であると明確に分けられるもの」は経費にできます。
仕事に集中するための音楽配信費用も家事按分で経費にできるの?
うん、仕事に必要とちゃんと説明できればOK!そもそも経費がよくわからない人はこの記事を読んでみてね!
家事按分の具体的な計算方法
家事按分は税務署に尋ねられた時に、計算の根拠を説明できることが大切です。なんとなくで分けずに理由をしっかり説明できるようにしておきましょう。
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費
- 車
家事按分の計算方法をそれぞれ解説するね!
家賃
家賃を家事按分する場合には、使用している面積と時間のいずれかで計算します。「どちらにしないといけない」ということはないので、計算しやすくて証明しやすい計算方法を選びましょう。
面積で計算する方法
面積で計算する場合は、図のように自宅全体の面積のうち仕事で利用する面積によって按分します。
一般的には50%といわれているけど、状況に応じてしっかり計算しようね!
利用時間で計算する方法
利用時間で計算する場合は、1ヵ月間で仕事に利用した時間を算出して按分します。パソコンのログイン履歴や日報から判断するとわかりやすくなります。
水道光熱費
水道光熱費も自宅で仕事をしている場合には必要な経費として計上できます。実際どのくらい使用しているか確認して計算しましょう。
水道代
水道代は仕事の内容によって計算方法が異なります。
自宅兼事務所では来客時のお茶やトイレにしか使われませんが、飲食店や料理教室をする際は大量の水を使うこととなります。水道代を家事按分する際は、自身の仕事内容に合わせて計算してみましょう。
ガス代も同じ考え方だよ!
電気代
電気代を家事按分する場合は、利用時間とコンセントの数で計算する方法があります。
ワット数とか電気量で計算すると大変だから、説明できる計算方法で大丈夫だよ!
通信費
インターネットや電話代なども家事按分の対象になります。通信費の家事按分は時間で計算する方法がオススメです。
携帯電話を仕事で多く使う場合は、仕事専用の携帯電話を用意するのもありだよ!
なるほど!わざわざ家事按分しなくても、専用の携帯電話ならすべて経費にできるね。
車関係
車関連の経費は、走行距離や使用時間・日数で計算する方法があります。仕事とプライベートで使用する日が明確に分かれているときは日数で計算してもよいでしょう。
- ガソリン代
- 車検代
- 自動車税
- 保険料
- タイヤ・オイルなどの消耗品
細かく見ていくと結構あるんだね!。
まとめ:家事按分をしっかり計算して節税対応しよう
家事按分を活用すれば、所得から差し引ける経費が増えるので、大きな節税効果が見込めます。生活費の一部となっている家賃や光熱費を計上できれば、手元のお金を減らすことなく節税ができます。
ただし、すべての費用を家事按分できるわけではなく、税務署の人に尋ねられたときに自信を持って「経費です!」と説明できる根拠が必要です。
一般的に……誰かに言われたから……などではなく、自分の言葉で説明できるようにマネーリテラシーをしっかりあげていきましょう。
- 家事按分は節税につながる大切な経費
- 按分の計算は自分の考えで真実にそった処理をする
- 計算根拠はしっかり保管しておこう
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
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