源泉徴収票をもらったんだけどこれって大切な書類?
大切な書類だよ。もちろん見方を知ってるよね?
知らないよ。よくわかんないし。
ちゃんと理解すると節税にもつながるから、わかりやすく解説するね!
源泉徴収票をもらったけど、確認をしないまま保管していませんか?
源泉徴収票は、転職や確定申告などで必要になる大切な書類です。見方を覚えておけば自分が支払っている所得税や社会保険料なども見えてくるので、マネーリテラシーも高まります。
また、会社が源泉徴収票の記載を間違えている可能性もあります。理解して指摘ができなければ、税金や社会保険料の払い損になってしまうことにもつながります。
そういった状況にならないためにも、源泉徴収票の見方をしっかり覚えておきましょう。
- 源泉徴収票の見方
- 源泉徴収票を活用するタイミング
- 源泉徴収票をなくした場合の対処法
知らないうちに損をしないためにも、源泉徴収票の見方を理解しておこう!
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源泉徴収票とは?
源泉徴収票は、1〜12月の間に会社が従業員へ支払った給料と、納めた所得税額を確認するための書類です。配布対象は会社員だけではなく、パートやアルバイトなども含まれます。
所得税は、図のように給与所得から社会保険料や生命保険料など、所得控除を差し引いた金額に税率を掛けて計算されます。
所得税と住民税の計算方法がわからない人は、この記事を読んでね!
源泉徴収票の見方
図のように源泉徴収票には、支払われた給料や家族構成といった多くの情報が記載されています。「どこを見ればよいかわからない」といった場合は、源泉徴収票を3分割して見ると、より理解が深まりやすくなります。
源泉徴収票の上段|所得税の総額を見よう!
ここには、所得税の計算内容や納税金額が記載されています。
1.支払金額
支払金額は会社から支払われた給与と賞与の合計金額です。自分の年収を確認したいときは、ここを確認しましょう。
これがよくいわれている「年収」なんだね!
2.給与所得控除後の金額
給与所得控除後の金額は、仕事をしていくうえで必要なお金として認められている「給与所得控除額」が差し引かれた金額です。
給与所得控除の金額は給与の支払金額に応じて、以下のように6段階に分けられています。自分の年収をもとに計算してみましょう。
3.所得控除の額の合計額
所得控除の額の合計額は、自身の家庭環境や事情に応じて支払金額から差し引かれる金額です。
具体的には配偶者控除や社会保険料控除、寄付金控除などがあり、全部で15種類あります。所得控除の金額が大きいほど納税額が少なくなります。
4.源泉徴収税額
源泉徴収税額は、勤務先が納めた最終的な所得税の金額です。
毎月の給与から引かれている所得税の合計ではなく、年末調整後に計算された金額が記載されています。
上段の部分は給与の金額や所得税の総額が記載されているんだね!
源泉徴収票の中段|家族、保険や住宅情報を見よう!
中段は「所得控除」の内容が記載されています。
1.配偶者の情報
「(源泉)控除対象配偶者の有無等」は、結婚している相手がいる場合に記載される情報です。
右側の「配偶者(特別)控除の額」は、受けられる控除金額が記載されますが、以下の場合は配偶者控除及び配偶者特別控除の適用を受けられないため、控除額が記載されません。
- 自身の所得金額が合計で1,000万円を超える場合
- 配偶者の所得が年間で133万円を超える場合
配偶者特別控除は、所得1,000万円以下の人の扶養に入っている配偶者(結婚相手)の所得が48万円超133万円以下の場合に受けられます。控除額は、所得金額によって異なるので注意しましょう。
2.扶養親族や障害者の数
扶養親族や障害者の数は、日常生活を共にして養っている人数が記載されます。
なお「控除対象扶養親族の数の扶養家族」は、自身で養っている16歳以上の子供や両親、祖父母などが対象です。
0歳〜15歳は含まれないから注意してね!
3.社会保険料や生命保険料など
社会保険料や加入している生命保険、地震保険料の控除できる金額が記載されています。控除金額は年末調整で会社に申告した金額と、保険会社の控除証明書から計算されます。
中段の部分は上段に記載されていた「所得控除の額」の内訳がわかるんだね!
源泉徴収票の下段|保険料の内訳、住居や扶養家族を確認
下段には、控除計算で使用する保険料や住宅借入金の内訳や、扶養家族の名前が記載されています。記載内容に間違いや不明点がある場合は、勤務先に確認してみましょう。
源泉徴収票が必要になるタイミング
源泉徴収票は、収入や所得税額がわかるだけではなく、ライフイベントを迎えたときの証明書としても使えます。
- 確定申告
- 転職や再就職するとき
- 住宅ローンを組むとき
- 扶養親族になるとき
転職したときに源泉徴収票がなければ、年末調整をしてもらえなくなってしまいます。無職になる場合も確定申告で必要にんるので、退職の際に必ずもらっておきましょう。
源泉徴収票がもらえるタイミング
ここでは、源泉徴収票がもらえるタイミングを紹介します。もらい忘れてしまうと新規のローンが組めなかったり、確定申告ができなかったりするので、注意しましょう。
年末調整した後
源泉徴収票は、年末調整が行われた後の12月もしくは翌年の1月にもらえます。
法律上、会社は翌年の1月31日までに従業員に源泉徴収票を配布する義務があります。いつもらえるのか不安な人は、会社に確認してみましょう。
退職した後1ヵ月以内
12月までに退職した場合は、退職した後1ヵ月以内にもらえます。
退職した場合も退職日の後1ヵ月以内に源泉徴収票を退職者に渡す義務があるので、1ヵ月を過ぎてもらえない場合は会社に問い合わせてみましょう。
源泉徴収票をなくしたときの対処法
源泉徴収票を紛失した場合は、勤めていた会社に再発行を依頼しましょう。勤務先の会社は、源泉徴収票を作成してから7年間の保管しておく義務があります。
退職した会社が再発行に対応してくれない場合は、近くの税務署に相談してみましょう。
まとめ:源泉徴収票は大事な書類!しっかり保管しよう
源泉徴収票は、転職や住宅ローンを組むときなど、ライフイベントに活用する大切な書類です。紛失しても再発行してもらえますが、時間と手間がかかります。
また、源泉徴収票の計算を勤務先が間違えている可能性もあるので、記載内容を理解して払い過ぎている税金や社会保険料がないかを自身で確認しなければなりません。源泉徴収票の記載内容や見方を理解して、自身でチェックできるようにしましょう。
- 源泉徴収票は会社が納めた所得税を見る書類
- 源泉徴収票は確定申告や住宅ローン契約で必要
- なくした場合は再発行してもらえる
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
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