あ、支払ってない年金の納付書を見つけちゃった…
5円くん、年金はあとからでも払えるって知ってる?
そうなんだ。でも、今さら払いたくないなぁ
生活が苦しかったり、年金制度に疑問を抱いていたり、さまざまな理由で年金を支払えていない人もいるでしょう。
遡って納付できると知っていても「今さら支払ってメリットはあるのか?」「損するなら支払いたくない……」と思いますよね。実は年金を遡って納付すると節税効果や将来の年金を増やす効果が得られます。
「将来」の年金を増やしながら、「現在」のおトクを取れるようにしっかり学んでおきましょう。
- 年金遡り納付の期限
- 年金遡り納付で得するケース
- 将来年金が受け取れる根拠
年金の遡り納付を理解して、おトクを取りにいこう!
↓動画で視聴したい方はこちら↓
年金は遡って納付できる!
何らかの理由で支払えなかった年金は、以下の要件を満たしていれば遡って納付できます。
- 追納期限は原則2年間
- 猶予・免除申請している人は10年間
追納期限は原則2年間
年金の追納は、納付期限から原則2年間の追納が可能です。
「後納制度」によって、以下のように5年や10年遡れる時代もありましたが、現在は廃止されています。
- 10年遡り可能(平成24年10月1日〜平成27年9月30日)
- 5年遡り可能(平成27年10月1日〜平成30年9月30日)
期限を10年間に伸ばす方法もあるから安心してね!
猶予や免除申請をしている場合は10年間
納付猶予や保険料免除の事前申請していると、10年間遡って年金を納付できます。
この制度は、何らかの理由で国民年金が支払えない人のために設けられているので、将来きちんと納付したいと考えている人は、未納のままにせず申請しましょう。
猶予や免除申請をすると追納期限が伸びるだけでなく、ほかにもさまざまなメリットが受けられます。
年金を遡って納付するとおトクな理由
年金を遡って納付するとお得な理由は、以下の2つです。
- 節税効果が期待できるから
- 受給額が増えるから
節税効果が期待できる
年金の遡り納付すると、支払金額が所得から差し引かれ、下図のように納税金額が低くなります。
また、所得税は課税所得が一定額を超えた金額に対してのみ税率が高くなる超過累進課税を採用しています。収入が年々上がっている人は、この仕組みをうまく利用すれば節税できます。
課税所得が350万円の人が、課税所得1,000万円になった場合に年金を納付した例で見てみましょう。
所得が上がれば支払う余裕も出てくるはずだから、おすすめの節税方法だよ!控除の仕組みを知りたい人はこの記事を読んでね!
受給額が増えるから
年金の受給額は「支払った月数」によって変わり、遡って支払うほど受け取れる金額が増えます。
受給額が増えると老後資金の不安を減らせるので、今からでも遡って払う価値は十分あります。さらに人生100年時代ともいわれる現代では、支払額以上に受給できる可能性は高いといえるでしょう。
老後が不安な人は、節税しながら受給額を増やそうね!
そもそも年金は受け取れるの?
「年金は本当に受け取れるのか?」と疑問に感じる人は少なくありません。
結論、年金は受け取れます。
政府は5年に1度「財政検証」を行い、年金制度が問題なく続けられるかシミュレーションをしています。2019年に行われた財政検証によると、年金は受け取れることになっているので安心してください。
財政検証の内容が気になる人は、解説動画を見てね!
しかし、今と同じように65歳から年金が受け取れるとは限りません。年金の受取年齢は、図のように「寿命」と「定年年齢」と深く関係しています。あなたが受け取る時には、70歳や75歳になっているかもしれません。
でも、年金がもらえるのなら安心して納付できるね!
まとめ:年金を遡って納付する選択肢を持とう
年金の遡り納付がおトクな理由がわかれば、自分のために納付する選択肢を持てます。
年金を納めるのは、国のためではなく自分のためでいいのです。
そのためにも年金制度やお金についてこれからも一緒に学んでいきましょう。
- 遡り納付の期限は原則2年間
- 遡り納付には節税効果がある
- 20〜30代の若者も年金は受け取れる
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
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