田舎の方が住民税安いし、移住しようかな。
5円くん、田舎でも住民税は変わらないよ!
え、そうなの?みんな安いって言ってたけど…。
よくある誤解なんだよね…住民税の仕組みと一緒に解説するね!
「住民税は田舎の方が安い」と思っていませんか?
一部例外はありますが、住民税はどこに住んでいても基本的に変わりません。また、計算方法は所得税とも違います。
住民税を理解すると節税や還付などの”おトク”が取れます。おトクを取るためにも住民税への理解を深めていきましょう。
- 住民税の仕組み・計算方法
- 所得税と住民税の違い
- 住民税で副業がバレる仕組み
↓動画で視聴したい方はこちら↓
住民税とは
住民税は自分が住んでいる自治体に納める税金です。
支払った税金は都道府県・市区町村に納税され、暮らしに欠かせないサービス・施設を良くするために利用されます。
- 道路・河川の整備やゴミ収集
- 学校や図書館など公共施設の整備
- 子育て支援や高齢者支援
街をよくするために使われてるんだね!
住民税の納税先
住民税の納税先は1月1日時点に住民票登録している自治体です。1月1日に住所がある自治体に納税すると覚えておきましょう。
ふるさと納税を活用すると居住地ではない出身地・好きな自治体に納税が可能です。節税にもなるので、ぜひチェックしてみてください。
この動画で詳しく解説してるよ!
住民税の仕組み
住民税は、年末調整や確定申告によって税務署に集められた情報が自治体に送られて計算されます。計算が終わると、住民税決定通知書が個人や会社に送られ、以下の方法で徴収されます。
- 普通徴収
- 特別徴収
普通徴収
普通徴収は、6月・8月・10月・1月の年4回に納税者が直接納税する方法です。主にフリーランス・個人事業主などの事業所得者が対象です。
自分で納税するので忘れてしまいそうになりますが、期限までに納付しなければペナルティがあるので、必ず期限内に納付しましょう。
忘れる前に一括納付するのがオススメだよ!
特別徴収
特別徴収は会社などの事業主が納税者に代わって納税する方法です。主にサラリーマンなどの給与所得者が対象です。
この徴収方法は事業主が任意で行なっているものではなく「事業主の義務」なので、毎月の給料から住民税を天引きし、自治体に一括納付されます。
退職したら一括納税になるから気をつけようね!
住民税額の計算
所得税と住民税の計算って何が違うの?
ほぼ同じだけど、実は少し違うところがあるんだよね。
住民税は所得税の申告内容を使って計算されますが、計算方法は異なります。こちらでは住民税の計算方法を所得税の違いと合わせて解説します。
所得税について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
具体的な計算方法
住民税の計算方法は図の通りです。
所得とは年間収入から必要経費と給与所得控除、所得控除を引いた金額をいいます。
年間収入から各種控除を引いた「課税所得」に税率をかけると住民税が計算できます。
控除がわからない人はこの記事を見てね!
住民税と所得税の違い
住民税と所得税には、以下の違いがあります。
- 税率
- 所得控除の金額
税率
所得税は所得増えるほど税率も上がる「累進課税」を採用していますが、住民税は所得に関わらず原則10%です。
税率が低いとも考えられますが、税率は所得によって低くならないので、所得税より負担が大きくなるケースもあります。
これが「どこに住んでも変わらない」の正体なんだね!
所得控除の金額
住民税の課税所得は所得税より高くなる傾向があります。
その理由は基礎控除・配偶者控除などの所得控除が所得税と比べて低く設定されているケースがあるためです。課税所得が高くなると納税額も増えるので、より効率的な節税が必要です。
所得控除の特徴を知って、効率よく節税しようね!
住民税の注意すべき点
住民税には計算方法以外にも気を付けるべき注意点があります。
- 納税時期に遅れがある
- 副業バレのリスクがある
納税時期に遅れがある
こんな話を聞いたことはありませんか?
- 引退した野球選手が住民税に苦しむ
- 脱サラ後の住民税が払えない
- 社会人2年目の手取り額が減った
この原因は住民税納付時期のズレです。
先ほどの図のように住民税の納付額は、所得税の申告後に決定され、納税完了まで10ヶ月〜18ヶ月かかります。
稼いだお金を使っちゃったら納税できなくなるんだね…
仕組みを理解していないと、後で苦労することになるから気をつけようね…
副業バレのリスクがある
サラリーマンの住民税は、事業主が給料から天引きたお金を代わりに納付しています。そのため副業収入が増え、従来とかけ離れた納税額となってしまった場合、副業の存在がバレてしまう可能性があります。
これが「住民税の副業バレの正体」であり、副業へのハードルを高くしています。
副業がバレない方法は、この動画で解説してるから見てね!
まとめ:住民税を理解して賢くコントロールしよう
「住民税は田舎の方が安い」という都市伝説から自治体に不満を持つことがあります。住民税を正しく理解し、学ぶことで不満の解消や節税にもつながります。
住民税は日本に居住する限り必ず支払う税金なので、理解を深めて不安をなくしていきましょう。
- 住民税率はどこに住んでも原則10%
- 住民税と所得税の計算方法は違う
- 遅れてくる住民税納付に注意しよう
これからも「日本人がお金に強くなることが日本を強くする」と信じて、ブログやYouTube・Voicy、学校の授業をがんばります。
それでは今日も素敵な一日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
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